昨日、本年度のSYMBION映像作品 『晴れわたる空』 がクランク・アップしました。
今までのSYMBION活動では、代表という立場上、
色々な事に気を使いながらの創作活動だった為
脚本は元より、演出・監督もナカナカ思うようには専念出来なかったのですが
それではSYMBIONに集う人達にも申し訳ないと自らの意識を改革し
『映像や舞台ってこんな感じですよ』的な作品創りではなく
限られた予算や日程や諸条件の中でも最良の作品を創る姿勢が
SYMBIONという演技術の道場に集う人達にも最良の教育だと思い
経験の足りない人にも容赦はせず、私自身が長いプロ生活で経験してきた創作現場のあり方
をSYMBIONの内部にも創り出そうと去年年末の公演辺りから改革を始めました。
そして今回の撮影現場は見事に今までの創作現場とは一味違う
プロの人達が観ても恥ずかしくない良い現場となりました。
まあ、それはそれなりにカット数も多かったし、現場は常にピリピリしていましたが
それでいいんです。創作活動はサークル活動ではないんですから
ジョージ・ルーカスが20年ぶりに『スター・ウォーズ』を再開するにあたって
脚本を執筆している時にインタビューにこう答えてました。
『僕の頭の中の小さなイメージが現実と成る為には、僕の家のベビーシッターを初め
多くの人の働きや努力がこの作品を現実のものとするんです』
これ、今回本当に感じました。
まずは細君が私の体力維持の為に毎朝の生搾りジュースや、
栄養管理を考えた食事メニューを用意してくれた事に始まり
アシスタントの所が公演の終わった、あくる朝から助監として参加してくれたり
プロの仕事もしているマフィーこと宮川がやはり助監として参加してくれて
撮影監督の蛯原氏が感心するぐらいの素晴らしい働きをしてくれたり
役者達もサークル活動的な雰囲気は一切なく、一丸となって文字通り寝食を共にして
作品の向上の為に演技以外にも自らを賭し、甘えを排除した撮影の3日間を過ごしました。
そして何より場所を提供してくれた細君の長年のご友人である加納さんのお父さんやお母さんが
お二人ともアーティストで今回の創作に多大なるご協力をして下さった事です。
そんな感じで、チームプレイの映画や演劇において、
脚本や監督・演出は皆が担いでくれる神輿に乗らなきゃ本当の創作は出来ないな
と、痛感した3日間でした。
代表だからと、皆に気を使っていてはダメなんです。
私は思う存分、監督出来ました。
皆さん有難う。