2014年6月17日火曜日

『日本代表』

15日、日本代表は負けました・・・
ヒグチは取り立ててサッカーファンではありませんが、
『日本代表』の試合だけはよく観ます。

何故なら、彼らが『日本代表』そして『世界の代表』だからです。

貧しい国、富める国、世界中の物凄い人数のサッカー少年達の中から
選りすぐられ、振るいにかけられ、頂点に立っているのが彼ら。
(他のスポーツでもそうですが、サッカーは特に裾野が広い)

これはもう並大抵の事ではありません。
超人的な才能・努力は勿論のこと、『運』も味方に付けなきゃいけないし
サッカーの為に人生における多くの事を犠牲にしなければ
『代表』にはなれないでしょう。

ワールドカップは見方を変えれば、
世界中の才能と運に恵まれた奴らが
同じルールの元にどちらがより才能と運に恵まれてるかを
競う大会だと言っても過言ではありません。

世界中の選りすぐりの人間達。
神の如き高みに上がった者達による闘い・・・

サッカーゲームと言うより、
人生を賭し、神託を待っている
代表選手という神官の宗教的儀式を見ている様で
ヒグチはいつも見ていても、
楽しむというより、何故か敬虔な気持ちになります。

同じように、見ていて
無条件に敬虔な気持ちにさせてくれる
映画や演劇には、生涯数えるぐらいしか
お目に掛かっておりません。

汗をかいて、ぎりぎりのところで勝負してる選手の顔の後に
CFでカッコつけてる俳優の顔などが画面に映ると
『チャラ・・・』と思うのはヒグチだけでしょうか?

2014年6月10日火曜日

AKB総選挙・・・

滅多にTVを観ないヒグチが雨で予定が流れて、
何となくチャンネルひねったら『AKB総選挙』
『何じゃこりぁ??』って感じで暫しぼーと画面を眺める。

ブラウン管の中には、
熱を込めてファンにお礼を述べる一位の『マユユ?』
雨天、濡れるのもはばからず熱狂する何万人ものファンの群れ・・・

一体AKBの女の子達は何を努力して一位まで駆け上がるのでしょう?
歌も踊りも下手。LOOKSだってまぁ人並み(ヒグチにはそう見えます)
彼女達が努力しているのは主にファン・サービス
つまりファンに如何に媚を売ってCD買ってもらい
『投票券』で自分に投票してもらうかですよね?

日本のテレビは80年代辺りから、
素人や一般人の人が出演する番組が視聴率を取り
どんどん一般人と芸能人の差異がなくなり
好感度などという言葉が生まれ
本来、毒のある芸能人も、どんどんテレビの枠の中で
毒を抜かれ、一般人と変わりなくなり
今やFACEBOOKなど見ると『一億総芸能人気どり』
『いいね』『いいね=好感度』の花盛り

芸能人と言うのは、読んで字のごとく『芸に能力がある人』です。
その昔より、特殊な技能を有するモノは『異形』とされ
畏敬の念を抱かれたり、時に疎まれたりしながらも
『怖いモノ見たさ』で人はファンになる。
ヒグチにはそれが正当なファンの掴み方である様な気がします。
しかして、芸は二の次三の次、
ファン・サービスだけで成り立っているのがAKB現象。

言い方は悪いですが、程の良いキャバクラのねーちゃんのグランプリを
メインのテレビ局のしかもゴールデンタイムの時間に
大の大人が一緒になって戦々恐々とやってる訳ですよ全国に向かって
コレ、世界広しといえど日本固有の独自の文化?だと思います。
それもかなり極まった感じの。

昔ニューヨークから帰国した当時に田原俊彦が
『ニンジン娘』という曲をオーバーオール着ながらTVで歌っている姿を観て

『凄いな日本って素人さんが歌番組で歌うようになったんだ』と友人に言ったら

『えっ?今その子が一番人気があるアイドルだよ』って言われた時
あんぐり口を開けたのを思い出しました。

簡単、お手軽なコンビニ弁当には
酸化防止剤やら、カラメル色素から、身体に悪いものたくさん入っています。

手軽で手の届きそうなアイドル。
お金で買える選挙権(投票権)
順位を上げるための応援という狂乱な中には
何が入ってるんでしょうね?


2014年6月2日月曜日

昔のことは、思わず、語らず、考えず。

今年は過去にヒグチが書いたものが、其処此処で上演されます。
先日の『楽園の東』に続いて、今日は一昨年、SYMBIONのSTAGEコースの為に
書き下ろした『RATRUN』の舞台公演を観に行きました。

作品が、一旦自分の手を離れ、人手に渡ってしまえば
『このオモチャがお気に召した?そうですか、それはそれは、
 じゃせいぜい、楽しんで遊んでやって下さい』
というのがヒグチの基本的スタンスなので、
出来に関しても良かろうが悪かろうが、
今はもう、とやかく思わなくなりました。

何故かと言えば、今日の主題。
ヒグチの『やった事はすぐ忘れる』タチです。

本日の公演にしても『へえ~、俺、こんな事書いていたんだ・・・』ってな感じで
いたって自作に対しても淡白です。

時折、人から『何故?愛着ないの?』と問われますが
『だってもう終わった事だからね』といつもお答えしてます。

勿論、その作品の創造の過程では100%集中しますが
終わってしまえば『ハイ、それまでよ』で
すぐ『NEXT!』となります。

よく公演が終わってから公演のDVDを観たり、
俳優にしても友人などが家に遊びに来ると
すぐに自分の出た作品のDVDを見せたがる人達がいますが、
ヒグチには、まったくそういう趣味はありません。
(私実は、このタイプの人がひどく苦手で、多くの場合DVD上演が始まってから
 一時間以内にそのお宅を失礼します)

悲観的な人は未来を憂いて、過去を思いますが、
楽観的な人(ヒグチも)の基本的構えは
『昨日より今日、今日より明日の方が面白いことあるんじゃない~』ですから。

『川は流れるから川であって、留まれば池となり、やがてそれは泥沼となる』
世の中そこら中にありますよね泥沼・・・

今、とりあえず仕事的に楽しみなのは、
6月4日から始まる2NDシーズンのクラスと
MOVIEコースの人達と夏にお寺で撮影する短編映画。
それから、夏に書き下ろす予定の
依頼されている映画の脚本ですかね。
元気で先があるというのは本当にありがたい事です。

と和尚さんの閑話の様な締めになりました。
(このブログ、ウィークリーで書けるといいのですが・・・)