2013年5月22日水曜日

Do the right thing 7  坊主に説法、医者に教育?

今日、知り合いK氏と久方ぶりお会いし会食する。
話題は医者志望の親類の方の話から、大学の医学部というのが如何にお金がかかるか
という話になり『医者の適性』という話に至る。

K氏は数年に渡り、娘さんの病気を支え続けた事や年を召された母上との同居で、
随分と色々な医者と接された経験をお持ちで、

『イヤーッまともなお医者さんに出会うと、ホッとしますよ』

とおしゃっていた。
では何がまともで、何がまともじゃないかというと
演技に関わる私の視点では、
『医者におけるコミュニケーション能力の欠如』だと想像できた。

現在、医者になれる人は
いわゆる難関の国立の医大でも入れるお勉強の凄くできる人か、
もしくはおうちにお金があって高い私立の医大でも入れる人(大体は医者が稼業)

本当に医学に情熱があって、しかも博愛精神に溢れているだけでは、
なんともかんともの世界なんだそうです。
しかも高い所は医者一人仕上げるのにウン千万もかかるらしい(恐ろしい)

で、お勉強の出来る子は当然ながら、お勉強で自分の世界に没頭して、
あまり他人と交流しない(だって交流してる時間あったら、数学の数式の一つも解きたいから)
お金持ちの子どもたちは、概して恵まれているので、人の痛みに遭遇しにくいし
遭遇しても『えっ?私に関係無い事でしょ』と簡単に受け流せる。

がしかし、医者は聖職と言われているように、
身体面はもとより、精神面に関しても患者をケアするのが務め
ここで、困ったことが起きてしまう。
日本のシステム上、凄く勉強出来るか、凄く金持ちしか医者になれないとすると
残念ながら両者ともコミュニケーション能力の低い人達が多い訳です。

『医大の受験の時、適性検査も一緒にやったらどうですかね』

とK氏のお言葉、ごもっともです。

つい最近も、ウチの細君が医者から憤慨して帰ってきた
話を聞くと、これ又医者のコミュニケーション能力の欠如というか
患者に対しての配慮の無さというか
患者をまるで物としか見てない対応が原因。
院長は本まで出して有名な方で、患者も大勢いらっしゃる病院だがその有様、
なんとも情けない。日本の医療機関の現状・・・

医者は患者にとって神の如き存在。
患者は知識も経験もない『治療』というファクターを通して、
文字通り、身も心も医者に預ける訳です。
禅で言えば、高僧と弟子の関係、
マスターに完全にSURRENDER(明け渡)した状態なんです。
『悟れ』とまでは言いませんが、バランスのとれた人格になって
患者の心に機微ぐらい読み取って頂かないと、
泣く患者が後を絶ちませね、このままでは。

インターン期間中に情操教育するとか、演劇(?)させるとか
修行(?)させるとか、何かが必要な感じがします。
勿論、イイお医者さんも沢山おられますが・・・・

皆さんも変な医者が居て、
あなたを修理が必要な機械としてしか見ていなかったら
そっと諭してあげましょうね。
その人達は『人の痛みを癒す職業』に付いているのに
『人の痛みが解からない』人達ですから、
頭は良くても、教育が必要な人達です。

Do the right thing、MAN!

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