2013年5月14日火曜日

政治家の想像力の欠如

仕事から帰り今日のニュースを見ていると
まぁ、世の中色々な事が起こってます。

『高速炉・文殊の停止』

『謎の潜水艦の領海侵犯』

『福島第1原発・地下水処理の問題』

『コロナ・ウイルス、ヒトヒト感染』

そして『橋下氏、慰安婦に対してのコメント』

もし、私が生まれる前の『命』だとしたら
とてもじゃないけど、こんな物騒な場所には産まれて来たくありません。

で、今日は一番最後の橋下氏のコメントについて
私はかねてより政治家というのは、
権力にまみれて想像力が退化する人種だと思っています。

今日の橋下氏のコメントもそう。
ちょっと聞くと『うん、まぁな』なんだけど
すぐに『ヤバイいんじゃない』と思う。

氏は『当時は戦時下で、銃弾飛び交う中、戦場に出ていかなければ
ならない兵士の事を考えると、慰安婦的なものは時代的に必要だったと理解できるし、
日本だけじゃなく他の国でも同じ様なシステムがあった』という様な事をおっしゃった。

コレね、私に言わせると全くマッチョで男性からの視点でしかモノを捉えられてない発言。
もし、女性から男がこう言われたらどう思うでしょう?

『当時は戦時下で兵士が必要であったし、男性は女性よりも体力が
 あり、兵士になるのは当然、女は元々、家、ひいては国、
 未来を担う子供を守らなきゃいけないので、男が戦場に行って
 死んだり、傷ついたりするのは必要だったと理解出来る』

ちょっと極端だけど、コレをもし女性の政治家がしたり顔して
正論ですみたいに言ったら、男達は怒ります。

『このアマ、テメーッ!その言い草はなんだッ!』

と気の荒いオジさん達に喧嘩をふっかけられるかも知れません。

そもそも、国家間の都合で起る戦争なんてモノは民にとっては絶対NGだし、
男は兵士の為の素材じゃない。まして女の人はどんな状況であれ
男の道具、一時の慰みモノではないのです。

そう言った人類の根源的な問題も視野に入れず
公の場で、簡単に今日の様な発言が出来てしまう橋下氏は、
弁護士で頭はイイのかも知れないけれど本当の意味での
想像力が欠如している様に思います。(油断したというか)

フランスは文化に非常に理解のある国で、
アーティストに対しての助成金制度も世界トップクラスだそうです。
人から聞いた話ですが、そこには

『芸術家の想像力は未来を予見している』

というフランス独特の考え方が根底にあるそうで
まったく、羨ましい限りでございます。

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