2013年7月5日金曜日

執筆筋力という事

早いもので最後にブログを書いてから、
もう一ヶ月も過ぎてしまいました。

ひと月前までは、ほぼ日刊の形で演技に関することや
世情に関して書いていた訳です。

このひと月はブログを書きたくても脚本の仕事が重なり、
とにかく毎日ひたすら書かねばという生活が続き、
私の執筆筋力はフル活動をしておりました。
そして今もまだその生活が続いています。

私は演技のトレーニングをスポーツトレーニングと同じ
と捉えています。

身体と頭とハートを俳優仕様に作り変える作業。
演技筋力の強化と維持

これらはスポーツのトレーニングと
何ら変わりはありません。

ただ俳優の場合、スポーツの様に勝敗や数字
などで具体的な能力を提示されないので判りにくいのです。

有名・無名、人気のあるないは
演技能力とは関係ない場合が多いのは
皆さん承知の事実ですが・・・

で、書くという事もまた然り。
およそ書く事を職業とする人達は
日々その執筆筋力を強化・維持しなくてはならない。

ですから、私は必ず一日に少しでもいいから
何か書くという行為を通して執筆筋力の
マッスルワークをし続けている訳で、
その一つとしてこのブログもあります。
いわば私の執筆における道場ですね。

余談ですが、現在私が執筆している
メジャー映画の監督が
ミーティングで始めて私を見た時

『こいつ絶対脚本家じゃねぇよ…なんでこんなにマッチョなんだ?
 気まじぃ…絶対、こいつ映画とか見てねぇよ…スタローンとかしか見てねぇよ…
 ロッキー書くなら別行ってくれよ…まじかよ…
 脚本について口論になったら…俺、殴って分からせたりしないとなんだろな…
 でも、絶対やられる…俺…一発でやられるわ、マジ…』
と思ったらしい。

ハイ、私は柔術を通して本当の筋力トレーニングも欠かしませんので。
(もちろん、ロケハン2泊3日を共に過ごした中で、
 私の執筆能力も、映画に対する洞察力にも敬意を表して頂きました。)

日本は本当に文化系=運動音痴 体育会系=頭の中筋肉
のイメージが強いですね。

アメリカなんかだとヘミングウェイもデカイくアウトドアだし、
私の好きな短編作家 レイモンド・カバーもデカイ。
『ガープの世界』を書いた作家なんか元アマレスの選手で
自宅に練習場持っていたらしい・・・
アメリカ文学の影響を受けている村上春樹は小さい人で痩せてるけど
自他共に認めるランナー。

身体性と精神性が反比例するなどという
日本の古い価値観念を打破すべく
私はこれからもマッチョな作家であり続けます。
そう言えば三島由紀夫も晩年ボディビルやってたっけ・・・





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