2013年4月22日月曜日

Do the right thing 5 人間はまだ居住年数の浅い店子

日本では3・11以降地震が続いています。

TVのニュースはいつも大慌てで報道していますが、
元々、日本は地震大国で活断層が国土を縦に横にと走ってる訳で、
たまたま戦後は地震期に当たらなかっただけで、ある意味、地震があるのは自然な土地柄です。
勿論、私は地震の被害に合われた方々は本当にお気の毒だと思っていますし、
もう、これ以上大きな地震で人々が苦しまぬ様に日々祈っている一人です。

しかし、たまにニュースで
『地震が多くの人の命を奪いました』とか『台風がOO島に深い爪痕を残しました』等の
天災を擬人化したオーバーな表現に出くわすと『ううん??』
となる事があります。

何故なら、ご存知の様に、
地震や台風は天災ですから『故意』に人の命や生活を奪う訳ではありません。
それなのに、あたかも地震や台風に意志があるかの様な報道の仕方は
『人間至上主義』の傲慢な在り方に感じてしまうのは私だけでしょうか?

私は取り立てて『エコロジスト』でもないし『LOHAS』思考でもありませんが
" 人間はまだまだ居住年数の浅い店子に過ぎない " 
というのが私の地球に対する一人間としての基本理念です。
大局的に地球というものを見たら、アジア圏だ、ヨーロッパ圏だ、国だ、領空だ、領海だ、
『ココはオラが土地だッ!』と誰がどんなに騒いでも、
地球数十億年の歴史からみれば、人間の歴史なんて短い短い…
その人間が、長い歴史の中で埋蔵された石油という化石燃料をほぼ使い果たし、
冷戦時から全世界を破壊し続けるだけの核爆弾を生み出し、保有し、
平和利用として10万年先という責任の持てない時代にまで負の遺産を生み出している。
それで挙句の果てに、『津波が多くの人の命を奪った』と全ては地球のせい。

物事は正確な情報の積み重ねで考えていく事が正しいとは思いますが、
原発に関しては利得を得ている人達の説得に奔走し続ける10年で決着は着くのだろうから、
そこについては今日は言及せずに、

" 人間はまだまだ居住年数の浅い店子に過ぎない " という基本理念で
何故、人は自然、地球のせいにしたがるのかを考えてみたいと思います。
(個人から国まで、ほんのひと時、地球という『大家さん』から生活の地をお借りしてると考えた方が、世の中の色々な問題がもう少しスムースに解決するのではなかろうかと浅知恵の妄想をしたくなるのです。そんな簡単じゃないと判っていても・・・ミュージカル RENTに出てくるようにキリスト教思想にある考え方ですね、これ。)

まずは地球のせいにしている事例

・・天災である地震や台風をヒステリックに殺人犯呼ばわりしている、
  テレビのアナウンサーやレポーターの方々

『もっと叫ばなきゃいけない事たくさんありますよね?』

この間の福島第一原発、核汚染水漏洩問題にしても、
『二重のシートで漏れたから、三重にしたけど漏れました』ってコレどうよ?
赤ん坊のオシメの話してるんじゃないんだから!
どっか東電の記者発表してる人達もポケーッとした感じで切迫感がない上
『この防水シートが、以前、別の現場で漏洩したという事例は知っていたが、
今回は三重にしたから大丈夫なのだろうと思った・・』って・・・
ヒステリックに報道しなきゃいけないのはこっちの方だと思うのに
コメンテタ-も冷静なトーンで『安全には充分に配慮して貰いたいですね』だって。
勿論、報道というものに主観が交じったら報道が扇動になって
アジテートになりかねないので、あくまでもTVにおいては冷静さが求められるとは思います。
でも、コメントする人はレポーターでも報道員でもジャーナリストでもない。
その道の専門家であったり、作家であったり、する人達。
彼らは職業的に、自分の発言に責任を持たなくてはならない人達。
だったら、責任持って言うべき事は言っていただきたい。
殆どの国民が『は?』と思うような事を、マスコミで軽くあしらう事で、
事件事体の比重を軽くするというのは、マスコミの最大の負の遺産。

地震、津波被害の時は
『OOではまだ悲惨な状況が続いてます!』なんて思い入れたっぷりにやってるのも
おかしくないか?ソレ?

テレビ局には一体どんな利権が絡んでるの?
地震や台風は誰の責任でもないからツッコミ易いの分かるけど、それでいいの?
と言いたいと思っているのは私だけでしょうか?

と、ここまで書いたら
" 人間はまだまだ居住年数の浅い店子に過ぎない " という基本理念で
何故、人は自然、地球のせいにしたがるのかを考えてみたい

この答えがもう分かりましたね。

答え。

人間は、弱くて間違いを犯しやすい生き物だから、
絶対的に間違いの無い、自然に全ての責任をおしつけたい。

原発は人災だという事は今や誰しも知っている答えです。
ただ、その人災を犯した人達の人数が多すぎて、なおかつ、それを犯罪呼ばわりすると
一体どこまでの人が窮地に立たされて、しかも、もしかして、自分も恩恵受けてたりするの?
とか考えると、業界なんかじゃ誰も原発という人災に立ち向かおうとはしませんやね。

ただ、表立って原発推進派を支えるのはメディアとしても出来ないから、
何となぁく何となぁく、自衛隊で命をかけて領空最前線では日本を守る自衛官を
勇ましいBGMと共に流して、自衛隊への印象を良くしたり、と言うように間接的に(まぁ、これほぼ直接的に見えましたけどね)憲法改正を支持するアジテートを視聴者=国民にしている訳です。

原発の安全神話で私達は反省すべき洗脳を受けてきました。
これからも、マスメディアからの注意すべき洗脳はそこかしこで行われます。
マスメディアは決して馬鹿ではありません。
テレビは視聴者よりも馬鹿になったと言われて久しいですが、
そう思わせておいて、視聴者を結局獲得したままここまで来ています。
一定の視聴者はいるんです。
そして、例えば憲法改正に関しての具体例として、自衛隊への憧れをテレビを観ている
子供達が抱いたら・・・

憲法改正は国民投票です。

『憲法が国民を守り、法律は国民を縛るもの』
『憲法は国家権力から国民を守る為のもの』

という教えを受けずに成長した子供達が、国民投票権を持つ年齢になったら・・・
憲法改正はマスメディアという第四の権力の成果として成功するでしょうね。

タバコと酒を嫌う子供達が成人し始めているように。

テレビマンの中にだっていい番組を作っている人もいます。
全員じゃありません。戦っている人はいます。

物事を考えるときに、どうか大人として子供の事を考えて
大局的に考えてほしいです。

Do the right thing ! man!

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