2013年3月19日火曜日

Hey Man,Do the right thing. Part 2  『・・・うん?』

よくTVで福島の復興に関して、文化人や有名人達が
ああでもない、こうでもないと議論しています。

今日もふとTVをつけると〝島の復興″ついての現場の思いが語られていました。

意見は様々です。
「過剰な同情は差別に感じる。」
「復興の為には、観光に来てもらって、お金をおとしてもらう事も必要・・・」
「故郷を捨てた人間と、残っている人間。どちらもに辛い思いがあって、
復興支援の歌とか聞くと、故郷を捨てた事を責められてる感じがするから
やめてほしい・・・」等・・・

悲しく、そして頭が下がっていきます・・・
福島の人達のこういった思いへの回答は一つも出る事なく、番組はファジィに終了。

私はこの類の番組を観るといつも

『・・・うん
という異和感を感じます。

というのは・・・

福島の人達の為に

〝一番話し合わなくちゃいけない事″を、

誰も口にしていないからです。

『復興も切ですが・・・ところで原発、本当にもう丈夫なんですかね?』

って。

私の観た限り、TVでは誰もそれを言わない。
話題に乗ってもスルー

震災・津波に遭われ、その上放射能の被害にまで遭われた方々は本当にお気の毒です。
その悲劇から立ち直ろうと力を合わせていらっしゃる姿にも頭が下がります。
だからこそ、国や公の機関が福島の人たちに一番明らかにしなきゃいけないのは、
『事故後の原発が本当にもう安全か否か』という問題です。

だって、まだ、危険ならば福島の人達の復興に向けての努力が再び破壊される事になりますから。
取り返しのつかない状況がきてから、「想定」はもう通用しません。

『福島の復興』を特集した番組が終わり、ニュースが始まりました。
(以下、ネットニュースの抜粋です。)

   『東京電力福島第1原発で18日夜発生した停電は、19日未明になっても
   復旧のメドが立たず、現場は対応に追われた。深刻な事態に発展するには
   数日間の余裕があり、代替設備による冷却も可能なため、直ちに放射性物質が
   放出されるような事態には至らないと考えられる。しかし、同原発では昨年6月にも
   4号機の燃料貯蔵プールで一時冷却が停止、水温が約43度まで上昇するトラブルが
   起きている。同原発は今も不安定で、事故収束にはほど遠い状況にあることが改めて
   示された』
  (msn 産経ニュース 事件欄 福島第1原発停電 代替設備で冷却可能も・・・
   ・・・ほど遠い「事故収束」2013.3.19 01:26  より抜粋

だって。

ホラね。多くの人が感じているある種の異和感って当たらずとも遠からずじゃないですか?
(断るまでもありませんが、私はこれ以上事態が悪化しない事を日々祈っている一人です)

それにしてもこのニュースの
『深刻な事態に発展するには数日間の裕があり』ってどうです?

大体、今度の事故は地震や津波が来ても大丈夫だ制御可能だって言っていた原発が
全くの制御不能になって、多くの人達の命を未だに危険にさらしているっていうのに
まだ『数日間の余裕』などと言っている。

このままだと今後、この人災が悪化しても、科学倫理的には東電の「想定外」って言われるんじゃないですかね?
そもそも、人類を滅ぼす可能性のある放射能を扱う企業に「想定外」が許されるわけがないんですけどね

ここからいきなり落語の長屋のくまさん風に言わせてもらいます。

「 おうおうっ、俺に言わせればだなっ 『余裕』ってな言葉はなぁ、制御可能で事態を収束出来る時にのみ使うんでぇっ! 『同原発は今も不安定で、事故収束にはほど遠い状況にある』ってな時に使える言葉じゃねぇーんだ、わかってんのかッ!このすっとこどっこいッ! 」

って何も出来ないオジさんの私はTVに向かって怒りをあらわにしてました。

HEY MAN!何とか出来る人になっていこうとしてるおっさん達で 
 DO THE RIGHT THING!』

2 件のコメント:

  1. 私は原発反対って言える立場じゃまだありませんです…
    なぜなら、原子力発電がどういう風に作られているのか、よくわからないからです。
    昔、自転車についている電気を取り外して、自分で風力発電の羽を作って、それにつけて回して発電させるっていうのを子どもの本で見つけて、見事に親指に小刀をぶっさし、羽を片方作っただけで断念いたしました。
    タービンを回すことがどれだけ大変なことかはわかりますが、原理がわからないことには反対もできない。
    まあ、悪影響なのはわかるので賛成もできません。

    今回の冷却システムの停電がどの温度になったら、どうなるのか?意外とニュースをみてもわからないことだらけなので、「そこから」説明してもらいたいもんですね。
    じゃないと、みんなわかってないと思うから。
    ただ、うわべだけ???かもって。

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    1. etranzeさん、コメントありがとうございます。
      日本全国がヒステリーに何か一つのものに向けて「反対!」と叫ぶ姿は、どうしても集団ヒステリー≒ナチズムの悲劇のような恐怖を、理性ある人間に起こさせるものですし、大人として冷静に、構造、仕組み、誘致の歴史等を見据える必要がありますよね。

      ニュース等も、うわべだけ国民寄り的な意見として報道している可能性も相当ありますよね。
      私も仕組み等はそこまで詳しくありません。
      私の中で参考にするべきは、核廃棄物の処理は世界中でまだ誰にも出来ないという事です。
      ネット、本、東海村臨界事故について東海村を見学、後はドキュドラマを観て・・・という素人的研究はしていますが、現場の証人ではありません。

      原発誘致について、NHKがかつて正力松太郎と柴田についてのドキュメントを放映しました。あの頃の勢いは労働組合により、なくなったとジャーナリストの広瀬さんは言います。
      レポーターが危険な場所に行くのを拒むから、報道機関は報道するものがなく、東電と政府からの情報をただ報道しただけに留まった、と。
      本来の報道の力はなくなっていますね。
      それは、社会の脆弱性を顕著にしていると思います。
      自分の身は自分で守り、社会、他者を信用しない、という様子が丸見えになったのが2011年3月11日以降じゃないでしょうか。

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